「ほくろ除去は保険でできますか?」形成外科医が教える、保険の“建前”と綺麗なキズ跡の真実 - シグナス形成外科美容外科クリニック|新潟県新潟市 AGA・薄毛診療、美容・形成外科

おじチューン

「ほくろ除去は保険でできますか?」形成外科医が教える、保険の“建前”と綺麗なキズ跡の真実

2026.07.10

院長の曽束です。

当院(シグナス形成外科美容外科クリニック)には、ほくろでお悩みの患者様も毎日数多くご来院されます。 そのカウンセリングの中で、本当によく聞かれるご質問があります。

「先生、このほくろを取りたいんですが、保険って効きますよね?」

本日はこの場を借りて、医療制度の少し踏み込んだ裏話……「保険診療の建前と真実」について、包み隠さずお話ししたいと思います。

結論:「ほくろ」を取るだけなら、保険は効きません

結論から申し上げますと、「ほくろ(ただの良性の色素性母斑)」を取るという目的そのものには、健康保険は適用されません。

健康保険というのは、あくまで「病気の治療」に対して適用されるものです。 では、なぜ世間では「保険でほくろが取れた」という体験談をよく耳にするのでしょうか?

実はここには、医療制度上の「建前」が存在します。 一見ただのほくろに見えても、「万に一つ、悪性(皮膚がんなど)の可能性がゼロではないかもしれない」という前提に立ち、「本当に悪いものではないか、白黒つけるための検査(治療)として切除する」という名目があって初めて、保険が適用されるのです。

逆に言えば、私が診察して「これは100%ただの良性のほくろですね。検査に出すまでもありません」と診断が確定した時点で、それを取ることは「病気の治療」ではなく「美容目的」となります。したがって、その場合は保険外(自費診療)のご案内となります。

保険適用の絶対ルール=「メスで切る」こと

そして、ここからが皆様に一番お伝えしたい重要なポイントです。

もし、この「万に一つの悪性の可能性を調べる」という名目で保険適用の治療をする場合、そこには絶対的なルールが存在します。それは、「メスで組織をしっかりと切り取って、それを病理検査(顕微鏡での細胞検査)に提出しなければならない」ということです。

「保険を使って、レーザーで取れませんか?」と聞かれることもありますが、これは不可能です。ほくろ除去に使われるレーザーは、組織を熱で「焼灼蒸散(焼き飛ばす)」してしまうため、検査に出すための細胞が残りません。また、そもそも「ほくろを蒸散して消すレーザー治療」自体が、日本の健康保険では認められていないのです。

つまり、保険を使ってほくろを取るということは、「必ずメスを使い、切開のキズ(線状のキズ跡)ができる」ということを意味します。

もちろん、私たち形成外科医はキズ跡を綺麗に縫い合わせるプロフェッショナルですから、極力目立たないように細かく丁寧に縫合します。しかし、お顔にメスを入れる以上、キズ跡を完全に「ゼロ」にすることは現代の医学でも不可能です。

お顔のほくろには「レーザー(自費)」を強くお勧めする理由

一方で、保険が効かない自費診療でのみ選択できる治療法が「レーザー治療」です。

レーザーはメスを使わず、ほくろの組織だけを削り取るように除去します。縫合する必要がなく、すりむきキズのような状態からご自身の治癒力で皮膚が張るのを待つため、最終的な仕上がりが非常に自然になります。

私はこれまで、形成外科専門医として数え切れないほどの皮膚腫瘍やほくろを診察し、メスで切ってきました。その経験があるからこそ、断言できることがあります。

「明らかに良性のほくろであれば、治った後のキズ跡の綺麗さを考えると、圧倒的にレーザー治療をお勧めします。」

「保険が効いて安く済むから」という理由だけでメスでの切除を選び、後になって「ほくろは無くなったけれど、線状のキズ跡が目立って後悔している」というご相談を他院から受けることも少なくありません。お顔の大切な皮膚に、安易にメスを入れるべきではないと私は考えています。

レーザーの「再発」は失敗ではなく、綺麗に治すための計算です

ただし、レーザー治療にも知っておいていただきたい特徴が一つあります。それは「再発する可能性がある」ということです。

ほくろには、氷山のように「深さ」があります。深いほくろの根っこまで、一度のレーザーで完璧に取り切ろうと深くえぐりすぎてしまうと、治った後に「凹み」として目立つキズ跡が残ってしまいます。

キズ跡を綺麗に治すことを最優先する形成外科医として、私は「キズが目立たない、安全な層」までしかレーザーで焼きません。そのため、深いほくろの場合はあえて根っこを残す形になり、後から再発してくることがあります。

しかし、これも「最終的に一番綺麗に治すための計算」なのです。

当院では、もしレーザー後にほくろが再発してきた場合、【半年以内であれば、再診料のみ】で再度レーザー照射を行っています。 実は、一度レーザーを当てて再発してきたほくろの根っこは、最初よりも「少し浅いところ」に移動して浮き上がってきています。その浅くなった状態で2回目のレーザーを当てれば、最初から深くえぐり取るよりも、結果的にキズ跡がはるかに綺麗に、目立ちにくく治るのです。

「再発したらどうしよう……」という心配はいりません。半年間の保証の中で、お肌への負担を最小限に抑えながら、焦らず綺麗に治していくのが当院のやり方です。

キズ跡を綺麗に治すプロにご相談ください

当院では、ほくろのご相談にいらした患者様に対し、まずは形成外科専門医として数多くの皮膚腫瘍を診てきた私の「確かな目(視診・触診)」で、悪性の疑いがないかをしっかりと診断します。

その上で、ただの「ほくろ」であれば、今回のようになぜレーザーが良いのか、なぜあえて深く削らないのかという理由も全てご説明し、ご予算も踏まえて正直にご提案いたします。 (もちろん、万が一悪性が強く疑われる場合は、速やかに適切な保険診療の枠組みでの検査・切除へと移行しますのでご安心ください。)

ほくろは「取って終わり」ではなく、「数ヶ月後、数年後のキズ跡をいかに綺麗にするか」までを計算して治療を行うのが、私たち形成外科の仕事です。

ほくろでお悩みの方は、ぜひ一度、キズ跡のプロフェッショナルである新潟・万代のシグナス形成外科美容外科クリニックにご相談ください。

【ほくろ除去(自費診療)の治療概要】

  • 治療内容: 炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)等を用いたほくろの焼灼蒸散
  • 標準的な費用: 直径2mmまで 5,500円(税込) ※大きさにより異なります。
    詳細は料金表をご覧ください。
  • ※半年以内の再発に限り、再診料(1,100円)のみで再照射いたします。
  • 治療期間・回数: 通常1回(再発した場合は複数回)
  • 主なリスク・副作用: 施術後の赤み、色素沈着、わずかな凹み(陥凹)、再発、ケロイドなどのリスクがゼロではありません。医師が適切に診断し、アフターケアまでしっかりフォローいたします。

ご予約・ご相談

当クリニックは完全予約制です。

※日/月/祝日(場合により開院することあり) ※土曜日は16:00まで

駐車場はございません。公共交通機関をご利用いただくか、
お近くの有料駐車場をご利用ください。